ふるさと物語 8 樋爪氏の支配/紫波町

ふるさと物語 8 樋爪氏の支配/紫波町

「広報しわ」に掲載された記事を原文のまま転載する形式により、紫波町の歴史や人物について読み物風に紹介しています。(第1回昭和37年3月号から第201回昭和56年4月5日号まで掲載)
そのため、現在においては不適切とされる表現や歴史認識がある場合がありますのでご了承願います。

「ふるさと物語(8)」〈昭和37年10月5日発行「広報しわ」(第87号)掲載〉

樋爪氏の支配

前九年の役のあと奥羽の山河は再び戦乱におおわれた。後三年の役がそれである。その間に支配者は安部氏から清原氏へと変わり、更に三転して藤原清衡に引き継がれることになった。四代にわたる平泉藤原氏の興亡史はこの時から始まるのである。
この時代紫波町は、藤原氏の一族である樋爪氏の支配するところであった。清衡の四男清綱が本町に来往してその祖となったことに始まる。大永三年(一一二八)以前のことであったろう。その居館である樋爪館の所在については従来古館の城山をもってこれに当てる説があったがこれは誤りで、南日詰と北日詰の地に求めるのが正しいと思われる。清綱の男子に俊衡・季衡の二人があったが、これはそれぞれ別の居館をもっていたと思われる節があるから、一つは五郎沼付近に他の一つは城内付近にあったのではないか。五郎沼に面したあたりには平泉に模して極楽浄土さながらの阿弥陀堂が建てられていたろうとも想像される。また、当時城内の北から桜町方面にかけて小市街地が開けていたと思われる節があるから、阿弥陀堂の結構と合わせ考えると、まのあたりに小平泉的な景観が偲ばれるのである。伝えによると五郎沼の薬師神社は俊衡の勧請といわれ、志和稲荷神社も俊衡の崇敬と保護を受けたといわれるが十分に考えられるところである。
−−佐藤 正雄(故人)−−−

ヘッドラインから

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