空色のたね

遊びをとおして子どもの心と体をつなぎ、可能性を引き出していきたい

「空色のたね」(鎌田貴美子代表)は、発達が気になる子や障がいがある子への療育支援、またその家族へのサポートを行うことを目的に、平成27年から活動を開始した団体です。現在は、古館公民館を拠点として、親子で楽しく体を動かしながら、右脳・視覚(ビジョン)・体幹トレーニングを行う「MVCトレーニング」を中心とした活動を不定期で行っています。

子どもたちが楽しみながら力を身に付けられるトレーニング

「空色のたね」(鎌田貴美子代表)の活動が始まったのは、平成27年のこと。もともとは障害がある子や発達が気になる親の相談の場、語る場としてのサロンからスタートし、紫波町・矢巾町の親子が集まったことにより現在の団体活動につながりました。

空色のたねが活動の中心に据えているMVCトレーニングは、親子で楽しく身体を動かすことで、普段使われていない右脳や視覚、体幹を鍛え、子どもたちの可能性を引き出すためのトレーニング。代表を務めている鎌田貴美子さんは自身の子育ての中で療育と出会い、このMVCトレーニングについて学び始めました。「このトレーニングと出合い、『視力』と『視覚』は異なるものなのだと知りました。視力は視覚の一部に過ぎず、視覚は脳とつながり、日常生活上の活動や身体感覚、感情など、その人の生活にたくさんの影響を与えています。しかしながら、見えづらさは本人でなければ分からないですし、子どもたちは見えづらさを言葉で表現することが難しいもの。このMVCトレーニングを行う前に視覚のチェックをしてみると、発達特性のある子どもだけでなく、多くの子どもに何らかの見えづらさがあることが分りました。トレーニングを行うことでその見えづらさを少し緩めてあげることができ、日常生活での困り感や苦手さを軽くすることにつながっていると活動の中で実感しています」、また「子どもが小さい頃に、親御さんが子どもの苦手なところや見えづらさなどを理解してあげることで、不必要に怒ったり自尊心を傷つけたりすることが減るのではないかと思います。遊び感覚で楽しみながら活動することにより少しでも改善が見られることで、親子で達成感が味わえ、子どもの自尊心が育ち、親も希望が湧いてくるということがこのトレーニングの良いところだと感じています」と鎌田さんは語ります。

遊びをとおして全身を使ったさまざまな運動に挑戦

空色のたねの活動日には、さまざまな工夫を凝らした活動が行われます。取材をさせていただいた日に行われていた活動をいくつかご紹介します。

1.動物になろう

ライオンのように四つん這いで歩いたり、カエルのようにジャンプして進んだり、ワニのようにほふく前進をしたり。普段使わない体の筋肉を使って、楽しくウォーミングアップ。

2.スポンジ棒の間をとおろう

スタッフが動かすスポンジ棒の間をしゃがんだり、ジャンプをしたりして通る活動。棒の先を目で追うだけでも視覚のトレーニングになるほか、棒の動きに合わせて動きを変えることで、判断力や瞬発力が養われます。

3.台車でロープ移動

スタッフ2人が端を持つロープをつたいながら台車で移動し、体幹とバランス感覚を養うトレーニング。はじめは怖がるお子さんもいますが、慣れてくると徐々に上手になっていくそうです。

4.サーキット運動

くぐったり、ジャンプしたり、バランスをとったり、いろいろな動きを順番に体験。体をトータル的に動かしながら、順番や順序性、「待つ・行く」等の判断力も身に付けていきます。

5.赤と青のカード遊び

2色のカードを置き、同じ色のカードを集める活動。手首の返しの動きや、「赤」「青」の色の理解、目で追いながら反射的に体を動かす力を養います。

6.鬼ごっこ

とにかく走って体を動かします。ルール性や、目を動かして周りを見る力を身に付けます。

サーキットの際、縄の上をバランスを取りながら歩く子どもたちの様子。

台車移動の様子。腕の力と体重のかけ方などを工夫して移動します。

子どもも親も生き生きと楽しく生きていけるお手伝いをしたい

昔と比べ、外で体を動かして遊ぶ機会が減っている現代。子どもたちのさまざまな力を伸ばしていくためには幼児期から小学校前半の時期が大切と言われていますが、昔のように五感を働かせて体全体を使う遊びが減り、ゲームやパソコン等での遊びが増えていることも、子どもたちの視覚機能等に影響を与えているのではないかと考えられています。そのことを踏まえ、鎌田さんは「子どもたちの現状に『気づく』ことは本当に大切です。今後、よりたくさんの親子の方々に知ってもらい、遊び感覚で活動を楽しむ中でほんの少しでもできることが増えることで子どもたちの未来が開けていくよ!ということを伝えていきたいと思っています。発達特性のある子もない子も、親も、生き生きと日々を楽しく生きていくお手伝いができたら嬉しいですね」と、今後の抱負について笑顔で語っていました。

団体の基本情報

「空色のたね」の基本情報

団体データ

団体名

空色のたね

代表名

鎌田貴美子さん

スタッフ人数

8人

活動内容

・障がいのある子・発達の気になる子へのポーテージ早期療育相談

・家族のためのサークル活動(情報交換、勉強会等)

・親子活動(MVCトレーニング、茶話会、絵本読み聞かせ、企画等)などの活動

・児童発達支援施設「第2いちご園」でのトレーニング

※現在は右脳トレーニングやビジョン・体幹トレーニング・楽しむことで心を育む三位一体のMVCトレーニングを中心に活動しています。

開催日

不定期

※詳しい日程は、直接お問い合わせください。

会場

古館公民館など

参加する場合

事前にお電話でお問い合わせください。

(親子活動の場合は保険料が必要です)

問い合わせ先

鎌田貴美子さん(090-1882-5751)

 

この記事に関するお問い合わせ先

こども課 こども室
〒028-3392
岩手県紫波郡
紫波町紫波中央駅前二丁目3-1
電話:019-672-5213(直通)
メールでのお問い合わせ

更新日:2020年05月27日

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