薪ストーブをお使いになる前に確認をお願いします。最終更新日:2024年10月25日
あなたの薪ストーブの煙が、ご近所迷惑になっているかもしれません。ぜひ、お使いになる前に確認をお願いいたします。
薪ストーブの愛好家が増えております。
森林資源の循環のために大変うれしいことなのですが、困ったことも起き始めております。
それは、煙突から出る煙で、ご近所にお住まいの方が迷惑を受けていると言う事態です。
はじめにお断りしておきますが、次のことを確認できれば未然に防ぐ事ができるものです。
けっして薪ストーブが悪いわけではありませんのでご留意願います。
確認その1)煙突は屋根より高くなっていますか?
高性能の薪ストーブと2重煙突を適切に設置している場合は、煙の心配はほとんどありません。
その理由は
1.煙は煙突から天高く昇っていくために、地上や家に煙は来ない。
2.薪が完全燃焼すれば、煙は、ほぼ無色透明、無臭に近い。
しかしながら、煙がまっすぐ昇っていけないような場合、すなわち
1.煙突の出口が、軒下にある場合
2.煙突の出口の周りに、屋根や壁等がある場合
このような状態にある場合は煙が軒下・屋根・壁等に当たって煙の温度が下がり、地面に降りてきて、ご近所の周辺に漂う可能性が高くなります。
煙突は必ず周囲の屋根より高くなるように伸ばしましょう。
確認その2)煙はご近所を漂っていませんか?
煙突から出た煙がまっすぐに昇らずに右往左往、渦を巻き地面に降りてくる場合があります。
これは、周囲の建物や電柱等の構造物により気流が発生しているためです。
この事は実際にストーブを焚いている時に、近所を歩き廻り調べるしかありません。
自分が燃やし薪の行く末を、自分で探して歩くというわけです。
風の加減で煙のにおいがしたりしなかったりということもあるかもしれません。
どの程度においがするのかしないのか、
先ずは現状把握、ぜひ一度お確かめ下さい。
煙の出にくい燃やし方
白い煙を出さないようにするためには、
薪ストーブ内(炉内)の温度を上げて燃焼温度を高くすること
です。具体的には次の項目を守ってください。
1.良く乾いた薪を使う。
2.熾き火(おきび)を沢山つくる。
3.薪を追加したとき、いぶさずにすぐに炎を上げる。
4.薪以外の物を燃やさない。
薪ストーブの中の薪の燃え方は、薪の端から火がついて少しづつ燃えていくのではありません。薪全体が炎に包まれ、熾き火に変わっていくものです。
薪ストーブは、本来ワクワクする暖房器具です
薪ストーブは、家中丸ごと温まる暖房器具であるとともに、本来楽しいワクワクする物です。
この楽しい薪ストーブでご近所の方にご迷惑をおかけすることのないよう、上記の項目を今一度ご確認をお願いいたします。
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