川原毛瓦窯跡最終更新日:2023年03月29日

調査風景

出土状況
指定区分
岩手県指定史跡
時代
近世
指定年月日
平成2年(1990)5月1日
数量
-
所在地
岩手県紫波郡紫波町二日町字川原毛456
解説
近世初期の文献には、この地域から良質の瓦粘土が採集されていたことは記録されていました。平成元年の調査により、登り窯1基と瓦、陶器等が出土したことから粘土のみならず瓦が生産されていたことが確認されました。また、出土遺物の中に、南部家の家紋である双鶴文を付した軒丸瓦や延宝4年銘入りの丸瓦が含まれており、盛岡城を整備した文献と一致することから、瓦が盛岡城へ供給された御用窯であることがわかりました。瓦と併せて同時期と思われる陶器(素焼段階のもの含む)も多数出土しており、瓦のほかに日常雑器を生産していたとみられます。産業史の観点からも盛岡藩の歴史を解明する上で貴重な遺跡です。
【参考】
紫波町教育委員会「川原毛瓦窯跡出土資料集」(2013.3)

軒丸瓦・軒平瓦

平瓦
- この記事に関するお問い合わせ先
岩手県指定文化財
他のカテゴリを見る
カテゴリ選択