産業政策監調査研究報告第33号「地域農業持続のためのグランドデザイン」

本報告書作成の背景とねらい
 現在、町内各地域で、地域農業経営基盤強化促進計画(以下、地域計画という)を令和6年度中に作成するための協議が実施されています。
 本報告書は、これまで地域計画の作成に向けて実施してきた各種の統計分析結果や意向調査結果を地域計画の項目に合わせて再整理したものです。
 第1章 地域農業の現状及び課題、第2章 地域における農業の将来の在り方については、農業経営基盤強化促進法と農業経営基盤強化促進法施行規則で規定されている項目に町独自の項目を加えて地域農業の現状と課題を分析したデータを掲載してあります。
 第3章 農業者及び区域内の関係者が目標を達成するためにとるべき必要な措置では、町独自の項目として冒頭に農地の受け皿となる担い手を確保するために必要と考えられる担い手確保リーディングプロジェクトの案を提示しています。

 当町の農家数は、10年後に45%に減少し、離農した農家から1,097haの農地が供給されてくると見込まれ、現在の認定農業者の経営規模拡大目標面積は、233haしかなく、864haの農地が供給過剰になると試算されます。また農家数が45%に減少する中で、64歳以下の生産年齢人口の基幹的農業従事者は、25%に減少すると見込まれ、農業従事者の高齢化もさらに進行すると見込まれます。
 したがって、地域計画を作成するうえでは、64歳以下の基幹的農業従事者数が現在の1/4となる中で供給過剰となる864haを有効活用していける地域農業の姿を検討する必要があります。
 地域計画の議論の中では、目標地図の作成と並行して本報告書で提案する担い手確保リーディングプロジェクトも併せて検討していただければ、より完成度の高い地域計画になると考えられます。
 地域の現状と課題の把握や今後の地域農業の将来の在り方を検討する際に本報告書を参考していただければ幸いです。

報告書の本文は以下のファイルをクリックするとご覧いただけます。
報告書の目次をクリックすると該当ページがご覧いただけます。
 
33号「地域農業持続のためのグランドデザイン」公開版2024.10.15.pdf
 

調査・研究

他のカテゴリを見る
カテゴリ選択