【産業政策監調査研究報告】第16号「畑に見いだす新たな価値」/紫波町

第16号「畑に見いだす新たな価値」/紫波町

~ 古館農業体験農園の実践事例から ~

はじめに

近年の農政課題の中に農業従事者の高齢化により年々増加する荒廃農地をどうやって有効活用するかがあります。

紫波町では、令和元年に古館産直組合員の高齢化による出荷量の減少を食い止めることを目的に、令和2年秋から産直サポート農園として試行し、令和2年春から古館農業体験農園として活動を行っています。令和3年からはCCCAふるだてファームが主催して古館農業体験農園が設置されています。

産直サポート農園は、当初、古館ニュータウンの定年退職後のシニアを対象にして計画しましたが、実際には、子育て世代の母親や医療関係者の参加が多く、地域的にも古館地区に限らず盛岡市からの参加もありました。また紫波町地域おこし協力隊の皆さんが古館農業体験農園の畑を舞台に「畑の保健室」「しわ農楽耕」といった多様な活動が展開されてきました。

古館農業体験農園の活動を通じて、農産物を生産するという畑の従来の価値に加えて、畑の新たな価値が見いだされてきています。

本報告書は、2022年6月21日にJAいわて中央紫波地域女性部レディースセミナーで「畑に見出す新たな価値」と題して報告した内容です。

畑の持つ新たな価値について体系的にまとめてありますので、今後の農業体験農園の取り組みの参考にしていただければ幸いです。

【農政課】調査・研究

他のカテゴリを見る
カテゴリ選択