第36号「地域計画作成支援と6年間の活動振返り」

はじめに
 
 本報告書は、令和7年1月23日に開催された令和6年度農村政策フェロー活動報告会で報告した内容をまとめたものです。
 令和6年度は、農業経営基盤強化促進法の改正に伴い、年度内に地域農業経営基盤強化促進計画(以下地域計画という)を策定する必要があったことから、地域計画作成の参考資料として農林業センサスと営農意向調査の分析を行うとともに、水分地区の地域計画の作成を支援しました。

 農林業センサスと意向調査の分析結果は、農政課・農業委員会の地域計画に関する打ち合わせ会、紫波町農業経営改善支援センター会議、紫波町農業振興協議会等で報告し関係者への浸透を図りました。
 また、調査分析結果は以下の産業政策監調査研究として町のホームページで公開し、農業者を始め農業関係者が閲覧できるようにしました。
  第27号「地域計画の作成に向けた認定農業者の分析と農地の需給見通し」
  第28号「2020年農林業センサス紫波町農業集落別データブック」
  第29号「地域計画の作成に向けた集落営農の分析」
  第30号「紫波町の地域計画作成に向けた農業経営の意向調査分析Ⅰ」(町合計)
  第31号「紫波町の地域計画作成に向けた農業経営の意向調査分析Ⅱ」(旧町村別)
  第32号「地域計画作成に向け想定する水田作経営の担い手の姿と確保方策」
  第33号「地域農業持続のためのグランドデザイン」
  第34号「紫波町における地域・年齢別基幹的農業従事者割合」
  第35号「紫波町水分地区の担い手及び農地の見通しと今後の対応方向」
 水分地区は、独自に水分地区地域計画策定検討委員会を設立し、水分地区の全農家の意向調査と規模拡大意向経営体のインタビュー調査を実施ので、意向調査結果の分析とインタビュー調査結果の整理を支援しました。また、インタビュー調査で担い手の課題となっていた水稲の品種構成を検討する資料として、うるち米ともち米の経済性を試算した資料を作成しました。
 令和6年度のトピックスとしては、東北農業経済学会学会誌「農村経済研究」への論文掲載、「枝番集落営農の展開と政策課題」渡辺岳陽著で一般社団法人里地里山ネット漆立の事例紹介、総務省「統計データ利活用表彰」第一次審査を通過、日本農業新聞で農村政策フェローの活動を紹介する記事が掲載されました。
 6年間の活動の振返ると、紫波町農政のEBPM化のスキーム構築、EBPM化のためのデータベース整備、公表した産業政策監調査研究報告35本、講演・研修会開催39回、学術調査・意見交換会・視察研修対応21件、活動状況紹介新聞記事掲載25件、雑誌掲載論文4本となっています。
 6年間の農村政策フェローの活動の発展過程を飛行機に例えて模式的に整理すると、1年目始動期、2年目助走期、3年目離陸期、4年目農村政策フェロー活動ジャンル確立、5年目農村政策フェロー活動集大成、6年目農村政策フェロー浸透と考えています。
 本報告書により、農村政策フェローの活動内容にご理解をいただければ幸いです。

 公告書の本文は以下をクリックするとご覧いただけます。


36号「地域計画作成支援と6年間の活動振返り」公開用2025.1.30.pdf

 

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