農村政策調査研究第43号「担い手の減少が著しい地域における農地継承方策の検討」最終更新日:2026年04月27日
2025年の農林業センサスを活用し2020年~2025年の農業経営体数と経営耕地面積の動向を分析したところ、赤石地区が町内で最も農業経営体数と経営耕地面積の減少率が大きいことが分かりました。また、農研機構の地域農業動向予測システムで公表している2025年の赤石地区の農業経営体数の予測値から-48%と大幅に下回る結果となっていました。
このため、赤石地区の農業委員、農地利用最適化推進委員、担い手(認定農業者、法人、非法人の集落営農)と分析結果についての意見交換を実施しました。意見交換の中で担い手から、離農する農家が多く農地を引き受けてくれという要望が多くあるが、農地を引き受けるためには、新たに多額の投資をする必要であり、いつどれだけの農地が供給されてくるのかがわからなければ、投資をすることができず、結果として農地を引き受けられないという意見が出されました。
このため、赤石地区の今後の農地の需給見通し、いつどれぐらいの農地が供給されてくるのか、また農地の貸借・売買について事前に合意したい意向があるのかを明らかにするための営農意向調査を実施しました。
<営農意向調査実施状況>
調査時期:2026年2月17日~3月9日
調査方法:JAいわて中央 赤石地区農家組合長を通じ調査票の配布と回収を実施
調査対象:個人経営体 約300戸(複数の組合員がいる農家があるため配布数と戸数が一致しない)
法人・集落営農 10経営体
回答数:個人経営体 265戸(記載していない項目があるため、調査項目ごとの回答農家数が異なる)
法人・集落営農 8経営体
回答率:個人経営体 約88%
法人・集落営農 80%
この調査結果を踏まえて、今後次の点について検討を進める必要があると考えられます。
〇農地の受け皿となる大規模水田作経営体の育成
〇時期別マッチング地図の作成
〇農地の継承意向を事前に登録する制度の創設
本報告書では、今後の施策の考え方として提案しているもので、報告書を公表する時点では、赤石地区で具体的な施策として実施されているものではありませんが、赤石地区をはじめとする他の地区の地域計画の実現に向けた取組を協議する場で参考資料として活用していただければ幸いです。
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第43号「担い手の減少が著しい地域における農地継承方策の検討」公開版2026.4.27.pdf
調査・研究
農村政策調査研究第43号「担い手の減少が著しい地域における農地継承方策の検討」
第42号「地域農業動向予測システムの地域計画での活用」
産業政策監調査研究報告一覧表(公表順、分類別)
第41号「紫波町における地域計画策定経過と今後の展開方向」
第40号「生成AIを活用したリンゴ作経営の雇用労働力確保対策のケーススタディ」
第39号「農地中間管理事業を活用した農地の一元的管理の考え方」
第38号「紫波町におけるビール用大麦生産の取組経過」
第37号「紫波町水分地区における地域計画策定経過」
第36号「地域計画作成支援と6年間の活動振返り」
第35号「紫波町水分地区の担い手及び農地の見通しと今後の対応方向」
第34号「紫波町における地域・年齢別基幹的農業従事者割合」
産業政策監調査研究報告分類別一覧表について
産業政策監調査研究報告第33号「地域農業持続のためのグランドデザイン」
第32号「地域計画作成に向け想定する水田作経営の担い手の姿と確保方策」
産業政策監調査研究報告第31号「紫波町の地域計画作成に向けた農業経営の意向調査の分析Ⅱ」
産業政策監調査研究報告第30号「紫波町の地域計画作成に向けた農業経営の意向調査の分析Ⅰ」
産業政策監調査研究報告第29号「地域計画作成に向けた集落営農実態調査の分析」
産業政策監調査研究報告第28号「2020年農林業センサス紫波町農業集落別データブック」
産業政策監調査研究報告第27号「地域計画作成に向けた認定農業者の分析と農地の需給見通し」
産業政策監調査研究報告第26号「地域計画作成に向けた農林業センサスの分析」
産業政策監調査研究報告第25号「産業政策監におけるEBPMとアジャイル型プロジェクト」
産業政策監調査研究報告第24号「紫波町の農業の担い手確保に向けた統計分析と対応方向」
産業政策監の農村政策フェロー小川勝弘が東北農業経済学会学会賞を受賞しました。
産業政策監調査研究報告第23号「地域計画作成に向けた農地の需給見通しとリーディングプロジェクト」
産業政策監調査研究報告第22号「紫波町の作物別経営体数と作付面積の推移と見通し」
産業政策監調査研究報告第21号「紫波町の認定農業者の特徴と農地の需給見通し」
産業政策監調査研究報告第20号「子実用トウモロコシ産地化の課題と対応方向」
産業政策監調査研究報告第12号「紫波町における子実用トウモロコシ産地化の取組状況」(令和3年度実績)
産業政策監調査研究報告第13号「農村政策フェロー3年間の活動実績」
産業政策監調査研究報告第14号「地産地消が地域経済と二酸化炭素削減に及ぼす効果の試算」
産業政策監調査研究報告第15号「紫波町の集落営農の特徴と今後の方向」
産業政策監調査研究報告第16号「畑に見いだす新たな価値」
産業政策監調査研究報告第17号「地域の農地を一元的に管理する管理主体の創設」
産業政策監調査研究報告第18号「財務諸表から見た紫波町の集落営農の展開方向」
産業政策監調査研究報告第19号「紫波町の新たな農業の取組みと農村政策フェローのジャンル確立」
産業政策監調査研究報告第1号「紫波町認定農業者の定量的分析と農地の需要見通し」
産業政策監調査研究報告第2号「紫波町の農業経営体数の予測と農地の需給見通し」
産業政策監調査研究報告第3号「農業体験農園シンポジウムの開催状況」
産業政策監調査研究報告第4号「古館農業体験農園の取組状況と盛岡市市民の農業体験農園の意向」
産業政策監調査研究報告第5号「紫波町の農業生産構造動向分析」
産業政策監調査研究報告第6号「農村政策フェローの活動状況」
産業政策監調査研究報告第7号「紫波町における子実用トウモロコシ産地化の取組状況」
産業政策監調査研究報告第8号「紫波町における旧町村別農業生産構造の特徴と人・農地プランの実践」
産業政策監調査研究報告第9号「紫波町の旧町村別農業生産構造の動向分析と今後の農業振興策の考え方」
産業政策監調査研究報告第10号「畑からはじまる心地よい暮らしの集い開催状況」~畑を利用して活動している各団体の活動内容~
産業政策監調査研究報告第11号「紫波町における人・農地プランの取組状況」
